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北極星指標とは?BtoBインサイドセールスで成果を最大化するKPI設計の実務ガイド

BtoBの営業組織やインサイドセールスチームで、売上だけを追うKPI設計はしばしば非効率になりがちです。

短期的な売上数字に追われるあまり、営業活動が「作業化」してしまい、本来の成長につながる行動が置き去りになってしまうケースは少なくありません。

そこで注目されるのが「北極星指標(North Star Metric)」です。

北極星指標とは、組織やチームの成長の核心を示す単一の指標のことで、営業・マーケティング活動の軸として設定することで、成果を最大化できる強力なツールです。

本記事では、BtoBのインサイドセールスを中心に、北極星指標の概念理解、設定方法、実務活用のステップ、具体事例までを詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.北極星指標とは?
    1. 1.1.なぜ北極星指標が必要なのか
    2. 1.2.BtoBにおける具体例
  2. 2.BtoB営業・マーケで北極星指標を設定する意義
    1. 2.1.1. 営業チームの行動にフォーカスが合う
    2. 2.2.2. 部門間の目標ズレを防ぐ
    3. 2.3.3. 成長のボトルネックを可視化できる
  3. 3.北極星指標の選び方(実務フレーム)
  4. 4.実務での活用ステップ
  5. 5.まとめ

北極星指標とは?

北極星指標とは、企業やサービスの成長の核を示す指標です。

単なる売上や案件数ではなく、「組織全体が向かうべき方向性」を示す唯一無二の指標として位置づけられます。

なぜ北極星指標が必要なのか

  • 部門ごとに異なるKPIを追っていると、チーム間の目標がズレやすい
  • 営業が作業量(コール数や送信メール数)に注力してしまい、成果に直結しない
  • 組織全体の行動を成長に直結する方向に揃える必要がある

北極星指標を設定することで、チーム全員が成果に直結する行動に集中できる環境を作れます。

BtoBにおける具体例

企業タイプ

北極星指標例

解説

SaaS(リード獲得型)

商談化リード数

単なるリード数ではなく、初回アクションを完了した有効リード数を評価

成約型BtoBサービス

提案商談から受注までのコンバージョン率

商談の質を重視し、営業活動の成果に直結する指標

サブスク型BtoBサービス

継続利用アクティブユーザー数

顧客の定着度・LTV向上に直結する指標

注意点:売上そのものを北極星指標にすると、短期的な波に影響されやすく、組織の行動を正しく導けません。

BtoB営業・マーケで北極星指標を設定する意義

北極星指標は、単なる理論ではなく、BtoB営業・マーケティングの実務に直結します。
具体的なメリットを整理します。

1. 営業チームの行動にフォーカスが合う

北極星指標を設定すると、単なる作業量ではなく成果に直結する行動に注力できるようになります。

▼例:商談化リード数を北極星指標に設定

  • KPI連動:コール数 × 返信率 × アポ獲得率
  • これにより、チームは「ただ電話をかける」ではなく、「商談につながるアクション」を意識して動けます。

2. 部門間の目標ズレを防ぐ

営業・マーケ・カスタマーサクセスが異なる指標を追うと、組織全体で成果に直結しない動きが発生します。

北極星指標を軸に置くことで、全員が同じゴールに向かって行動できるようになります。

  • マーケ:リード獲得数
  • 営業:商談化リード数
  • CS:受注後のオンボーディング完了率

これらを北極星指標に紐づけることで、組織全体の行動が成長に直結します。

3. 成長のボトルネックを可視化できる

北極星指標に対してKPIを紐づけると、どの施策が成果に貢献しているか、どこがボトルネックかが明確になります。

▼例:商談化リード数が目標未達の場合

  • 原因を分解:リード数不足・返信率低下・アポ獲得率低下
  • 各原因に応じて改善施策を設計

北極星指標の選び方(実務フレーム)

北極星指標を設定する際は、以下の条件を満たすか確認します。

チェックポイント

 説明

実務上の考え方

成長に直結するか

組織やサービスの拡大に直接影響するか

単なる売上や作業量ではなく、成果に繋がるアクションを指標化

データで計測可能か

定量的に追えるか

CRMやMAなど既存ツールで計測可能であること

部門間で共通認識できるか

営業・マーケ・CS全員が理解できるか

指標を言語化し、全員が理解できる

行動に落とし込みやすいか

チームメンバーの具体的アクションに結びつくか

KPIや日次/週次タスクに落とし込み可能であること

避けるべき指標:単なる作業量(コール数、メール送信数)や短期売上だけの指標

実務での活用ステップ

  1. 既存KPIの棚卸し
    現状の指標を整理し、北極星指標に紐づくものを抽出。

  2. 成長の核となるアクションを特定
    商談化リード、商談コンバージョンなど、成果に直結する行動を洗い出す。

  3. 北極星指標に落とし込み
    1つの指標に集約し、全員が目標に向かえるよう設計。

  4. 部門KPIとの連動設計
    マーケのリード獲得数やCSのフォロー完了率など、部門ごとのKPIを北極星指標に紐づける。

  5. 定期レビューと改善
    指標達成状況や施策効果を分析し、必要に応じて調整。

まとめ

北極星指標は、BtoBのインサイドセールス・マーケティング施策で成果を最大化するための核となる指標です。

成長の中心となるアクションを明確化することで、チーム全体の行動が成果に直結し、営業・マーケ・CSの連携も自然に強化されます。

しかし、理論を理解するだけでは十分ではありません。実務で成果に結びつけるためには、

  • 現状KPIの棚卸し
  • 成長ドライバーとなるアクションの特定
  • 部門ごとのKPI設計と北極星指標への紐付け
  • 定期的なレビュー・改善

といったプロセスを正しく設計し、実行する必要があります。

ここで、当社のBtoBインサイドセールス支援サービスが役立ちます。

当社では、北極星指標の設定から部門横断のKPI設計、営業プロセスの最適化までを一気通貫でサポート。

「理論はわかるけれど実務でどう落とし込めばいいかわからない」という課題を、チームごとにカスタマイズして解決します。

成果に直結するKPI設計を実務で回しながら、インサイドセールスチームの行動を最大化したい場合は、ぜひご相談ください。

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