インサイドセールスのメールで成果を出すコツ10選! メール例文も紹介
オンラインツールを使って、見込み顧客へアプローチするインサイドセールスにおいて、メールは重要な営業手段です。メールの送り方や書き方次第で、インサイドセールスの成果が左右されると言っても過言ではありません。
本記事では「インサイドセールスのメールで成果を出すコツ10選」を紹介します。メールの例文や、開封率が上がる件名の書き方なども解説しますので、インサイドセールスのメールでお悩みの方はぜひご覧ください。
目次[非表示]
- 1.インサイドセールスでメールを送る理由・目的
- 2.インサイドセールスのメールで成果を出すコツ10選
- 2.1.インサイドセールスが担当する範囲を定める
- 2.2.メール営業におけるKPIを定める
- 2.3.メールでの営業活動をツールに記録する
- 2.4.個人名のメールアドレスで送る
- 2.5.件名・本文の二人称を個人名にする
- 2.6. 件名・本文は簡潔にわかりやすく書く
- 2.7.見込み顧客にとって有益な情報を書く
- 2.8.伝える魅力は具体化する
- 2.9.必要な情報が1通ですべてわかるようにする
- 2.10.反応の良かった曜日や時間帯に送付する
- 3.インサイドセールスで使えるメール例文・テンプレート
- 4.メールの開封率が上がる件名の書き方
- 4.1.セグメントをかける
- 4.2.エリアに関する言葉を入れる
- 4.3.件名に「役職名」を入れる
- 4.4.時期・期限に関する言葉を入れる
- 4.5.「品切れ効果」のある言葉を入れる
- 4.6.「御礼」「非公開○○」など目を引く言葉を入れる
- 5.まとめ
インサイドセールスでメールを送る理由・目的
インサイドセールスとは、メールや電話などのオンラインツールを使って見込み顧客へアプローチし、商談・成約へつなげる営業手法です。まずは、インサイドセールスでメールを送ることが重要な理由と、その目的を確認しておきましょう。
見込み顧客との関係性を維持・育成するため
インサイドセールスのメールには、「見込み顧客との関係性を維持する」「見込み顧客が自社の商品・サービスを成約するに至るまで、顧客関係を育成する」といった役割があります。
新規の見込み顧客(リード)を獲得できたとしても、関係性を維持するためのアプローチを何もしなければ、他社にとられてしまう可能性が高くなるでしょう。見込み顧客と定期的に接点をもち、競合他社へと流れてしまう事態を防ぐため、適切なタイミングでメールを送る必要があります。
見込み顧客を適切にフィールドセールスへ引き継ぐため
インサイドセールス部門がリードの獲得からアポイントまでを担当し、フィールドセールス部門が温度感の高いリードを引き継いで商談・成約するという流れで役割分担しているケースがあります。
その場合、インサイドセールスのメールには、「見込み顧客を適切なタイミングでフィールドセールスへ引き継ぐ」という重要な役割も課されていることになります。
見込み顧客からの返信の有無や、返信内容などをインサイドセールス部門がチェックし、成約の可能性が高いホットなリードであると判断した場合、すぐにフィールドセールスへ引き継ぐことが大切です。
適切なタイミングでフィールドセールスへ引き継ぎ、商談の機会をすみやかにつくることで、成約の可能性がより高くなります。メールで定期的に顧客と接点を持つことにより、リードの温度感を見極めやすくなるのです。
インサイドセールスのメールで成果を出すコツ10選
ここからは「インサイドセールスのメールで成果を出すコツ10選」を紹介します。すぐに実践できることばかりなので、ぜひ活用してください。
インサイドセールスが担当する範囲を定める
まず、インサイドセールス部門が担当する業務範囲を明確に定めましょう。業務範囲が明確に定まっていると、メール営業でホットリードを獲得したあとのアクションがスムーズになります。
たとえばメールでホットリードを獲得し、商談のアポイントをとりつけたあとフィールドセールスへ送客する場合は、アポイントに至るまでにヒアリングした内容や、顧客の動向などをすみやかに引き継ぐ必要があります。
業務範囲が明確でないと、ホットリードを獲得したあとの動きが鈍くなり、顧客の購買意欲が下がってしまう可能性があるでしょう。インサイドセールスの業務範囲をきちんと定めて役割を明確化し、営業活動がスムーズに進められる体制を整えておくことが大切です。
メール営業におけるKPIを定める
メール営業におけるKPI(重要業績評価指標)を定め、定期的に結果を分析して、PDCAサイクルを回しましょう。具体的な目標数値を定めておき、その目標が達成された/達成されなかった要因を分析し、さらなる成果につなげていく姿勢が大切です。
インサイドセールスのメールでは、一般的に以下のようなKPIが設けられています。
・送信数と到達率(到達率=受信BOX+迷惑メールBOX)
・開封率
・メール内URLのクリック率
・メール添付資料などのタップ率・ダウンロード率
・メール経由の商談獲得数
到達率・開封率・クリック率などは、MA(マーケティング・オートメーション)ツールを導入することで詳しくみられるようになります。ツールを活用することで効果的なメールの文面・配信日時などが分かるようになるため、活用するのがおすすめです。
メールでの営業活動をツールに記録する
メールでの営業活動は、MA(マーケティング・オートメーション)などの営業支援ツールに必ず記録しておきましょう。
MAには営業活動を記録・分析し、顧客の傾向に合わせてメール配信を自動化するなどの機能があります。営業の進捗をMAに記録しておくことで、適切なタイミングで顧客へアプローチしやすくなるでしょう。
個人名のメールアドレスで送る
メールを送付するとき、送信元のメールアドレスを会社名ではなく個人名にすると、メールの開封率が上がる可能性があります。
その主な理由は、会社名のアドレスから送られてくるメールに「一斉送信されている感」を覚える人が多いからです。「一斉送信のメールだから自分にはあまり関係のない内容だろうな」と感じ、多くの人が開封せずスルーしてしまうのです。
しかし、送信元が個人名(個人のメールアドレス)の場合は、一斉送信ではなく個別送信されているように見えます。そのため「自分に関係のある内容かもしれない」と感じ、メールをきちんと開封して内容を確かめる人が増えるのです。
件名・本文の二人称を個人名にする
メールの件名や本文に記載する二人称を「○○様」と個人名にすると、内容を確認してもらいやすくなります。
「担当者様」のようにあいまいな書き方ではなく、「○○様」と具体的な個人名を記載し、個人宛に送っているように演出することで、「このメールは自分に関係がある情報が書かれているんだな」と顧客の関心を惹きつける効果があります。
件名・本文は簡潔にわかりやすく書く
メールの件名・本文は簡潔にわかりやすく書きましょう。営業する側としては、アピールしたい事柄が多いので、文章をたくさん記載したくなるものですが、顧客からすると長いメールはそれだけで「わかりづらい…」「読むのが面倒だな」と感じてしまいます。
件名は20文字前後に収め、前半に開封すべき理由を盛り込んで、顧客の興味を惹きつけましょう。
本文はパッと見て「読みやすそうだ」と感じてもらえるよう適度に改行し、空行をはさんだり箇条書きを使ったりして、視覚的・心理的に読む難易度を下げる工夫が必要です。図解や写真などの画像を適宜挿入するのもよいでしょう。
見込み顧客にとって有益な情報を書く
インサイドセールスのメールをつくるときは、営業する側が伝えたい内容を書くのではなく、「見込み顧客にとって有益な情報を書く」という意識をもつことが大切です。
・見込み顧客が抱えている課題を解決できる
・見込み顧客が感じている不安・疑問を解消できる
こういった情報を提供できるよう意識し、見込み顧客にとって有益なメールを送ることで、メールの開封率や返信率は向上しやすくなります。見込み顧客にメリットのある情報を提供するため、日頃からヒアリングを重点的に行ないましょう。
伝える魅力は具体化する
メールで自社の商品・サービスについて書くときは、伝える魅力をなるべく具体化しましょう。数字などを用いて魅力を具体化すると、顧客にとってのメリットがよりわかりやすくなります。
たとえば「今アポイントをいただくとお得になります」などのように、ぼんやりとした書き方をすると、何がどのくらいお得になるのか、あまりイメージできません。
しかし、「2週間以内にご契約いただいた方限定で、○商品名○が90%OFFになります」と詳細に記載すると、魅力が具体化され、より惹きつけられる内容になります。
必要な情報が1通ですべてわかるようにする
インサイドセールスでメールを送るときは、必要な情報が1通ですべてわかるようにしましょう。情報不足なメールは、見込み顧客にも営業する側にもメリットがありません。
「メールを読んだ顧客にどうなってほしいのか?」「そのために次は何をしてほしいのか?」をしっかりと考えたうえで、必要な情報がすべて記載されていて、顧客が次のアクションをとりやすいメールを作成しましょう。
顧客にどうなってほしいのか |
次にとってほしいアクションは何か |
そのためにメールに記載すべき内容 |
自社の商品・サービスを使って○○の課題を解決してほしい |
商談の機会をつくりたいので、アポイントをとってほしい |
アポイント申し込み用のURLを記載する |
自社の商品・サービスを使って○○の課題を解決してほしい |
まずは相談のためメールに返信してほしい |
返信用のテンプレートを記載する |
また、返信がほしい場合「どのように返信をすればよいか」まで指定すると、顧客が返信しやすくなります。以下のように返信用のテンプレートを記載するとよいでしょう。
▼返信用テンプレートの例
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以下のテンプレートを使用して、 ご都合の良い打ち合わせ候補日を返信いただけますと幸いです。
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お打ち合わせ候補日
候補1.●月●日 〇:〇~ 〇:〇
候補2.●月●日 〇:〇~ 〇:〇
候補3.●月●日 〇:〇~ 〇:〇
※対象期間:●月●日(●)~●日(●)
※対応可能時間:10:00~18:00(※12:00~13:00を除く)
※開始時刻:00分開始のみ(例 10:00~/13:00~)
※お打ち合わせは30分~60分の予定
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反応の良かった曜日や時間帯に送付する
メールを送るタイミングは、過去に反応が良かった曜日・時間帯にするのがおすすめです。開封率が高い曜日・時間帯は、扱うサービス、業界などによってまったく異なります。ネット上に正解はありませんので、配信を重ねる中で顧客の傾向を分析していきましょう。
インサイドセールスで使えるメール例文・テンプレート
続いて、インサイドセールスで使えるメール例文を3パターン紹介します。インサイドセールスのメールは、以下の構成に沿って書くのが一般的です。
項目 |
内容・注意点など |
件名(タイトル) |
・20文字程度で書く |
宛名 |
・送信先(相手)の会社名や部署名を書く |
挨拶・導入文 |
・送信元(自分)の自己紹介を簡潔に書く |
本文 |
・簡潔にわかりやすく書き、空行や改行を適宜行なって読みやすい文章にする |
まとめ・結びの言葉 |
・まとめの部分に「返信する・リンクから申し込みする」などの「次にとってほしいアクション」を記載する |
送信元(自分)の署名 |
・どこの誰から送られてきたメールなのかを簡潔に書く |
情報提供(初回アプローチ)のメール例文・テンプレート
件名:ご返信依頼│~~を効率化に関するご案内 |
□□株式会社 ご紹介したく、ご連絡いたしました。 添付しておりますので、ぜひご覧ください。 |
資料請求のお礼として送るメール例文・テンプレート
件名:「●●(商品名・サービス名)」資料請求のお礼 |
□□株式会社 |
商談アポイントをとりつけるためのメール例文・テンプレート
件名:ご相談会のご案内【「●●(商品名・サービス名)」期間限定特典】 |
□□株式会社 ●月●日までにお申し込みいただいた方限定で、 初期費用が無料となるキャンペーンを行なっております。 ご要望に沿った利用プランをご説明いたします。 |
メールの開封率が上がる件名の書き方
最後に、メールの開封率が上がる件名の書き方を6パターン紹介します。以下のテクニックを意識して件名を書くと、顧客の興味関心を惹きつけやすくなるでしょう。
セグメントをかける
セグメントは、直訳すると「区分・部分」という意味です。つまり「メールにセグメントをかける=送るターゲットを限定する」といった意味合いになります。
インサイドセールスのメールを作成するとき、ターゲットを限定したような件名にすると、自分事として捉えてもらいやすくなるため、開封率アップにつながります。
▼セグメントをかけた件名の例
・【○○をご利用中の企業限定】△△をお送りします
・【ひとり人事の方必見!】
エリアに関する言葉を入れる
「○○駅」「○○県」などのエリアに関する言葉が入っていると、顧客の目を惹きつけやすくなります。自分に該当するエリアが件名に書かれていることで、「自分に関係のある情報かもしれない」と感じてもらいやすくなるためです。
▼エリアに関する言葉を入れた件名の例
・【○○駅・△△駅 掲出!】駅内広告でより△△に期待できます
・【○○県で利用者急増中】△△のお知らせ
件名に「役職名」を入れる
普段やりとりしている営業担当者ではなく、上の立場に就いている人からメールを送っているように演出すると、開封率向上につながる傾向があります。
▼「役職名」を入れた件名の例
・○○エリア責任者より、弊社サービスに関するアンケートのお願い
・○○部責任者より、新商品リリースのご案内
時期・期限に関する言葉を入れる
時期や期限に関する言葉を入れると、メールを受け取った顧客に「緊急性の高い連絡だ」と捉えてもらいやすくなるため、開封率アップにつながります。
▼時期・期限に関する言葉を入れた件名の例
・【○月限定!】キャンペーンでお得に△△を解決
・【締め切り目前!】お得に△△しませんか?
「品切れ効果」のある言葉を入れる
品切れ効果とは、「過去に品切れになったことがあるほど人気の商品・サービスが復活した」などのように、人気コンテンツであると伝えることによって、注目が集まりやすくなる現象を指します。
件名に品切れ効果のある言葉を入れると、「大勢の人々が評価した良い商品・サービスなんだな」という印象になり、メールを開封してもらいやすくなるのです。
▼「品切れ効果」のある言葉を入れた件名の例
・【セミナー追加開催決定!】○○成功のカギは「△△」
・【100個限定】売り切れ中だった○○が復活!
「御礼」「非公開○○」など目を引く言葉を入れる
普段あまり目する機会がない言葉や、特別感のある言葉を件名に入れると、受信者の興味関心を惹きつけやすくなります。
▼目を引く言葉を入れた件名の例
・【非公開○○】△△を特別にご案内します
・【御礼】長年のご愛顧に感謝して特別プランをご案内
まとめ
「インサイドセールスのメールで成果を出すコツ10選」ほか、メールの例文、開封率が上がる件名の書き方などを紹介しました。
件名や本文の書き方、送付するタイミングなどを試行錯誤して分析し、PDCAサイクルを回し続けることで、より効果的なインサイドセールスが可能となります。本記事で紹介したコツをぜひ実践してみてください。
また、インサイドセールスのメールでお悩みの方は、『エンSXセールス』を試してみるのがおすすめです。エンSXセールスは、アウトバウンドの戦略構築から実行までをワンストップで伴走支援するサービスです。
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