■導入後の効果|受講者だけでなく、全社的に案件獲得への意識と行動が変わった
そうして導入が決まったエンSXセールスアナリティクス。6ヶ月間の利用期間を終えた効果について、髙城様と、実際にトレーニングを受けられた池澤様にそれぞれお話しいただきました。
髙城様「実際に導入を決めて社員に伝えた時点では、どこまで伸びるだろうかと懸念もゼロではありませんでした。まず、商談を録音・録画して提出するということ自体にはじめは抵抗感を持つ社員もおりました。受講対象者を選抜しましたが、それぞれにいろんな想いを抱いていたと思います。中には「なぜ自分が」と感じていた社員もいたことでしょう。そういった状況でトレーニングを進めてどれだけ成果に繋がるかという点は不安もありましたが、期間中にどんどん社員が前向きになっていったのには驚きました。
具体的なエピソードで言いますと、当初は「(研修参加を)辞退したい」と申し出があった社員が、蓋を開けてみれば研修中の休憩時間に休憩もせず講師の方へ積極的に質問している。嫌がっていた商談データの提出もきちんと実施している。これは研修の時間を良いと感じて学びを得ているからこその変化ですよね。業績への影響ももちろんですが、こんなふうに社員の意識が変わったことが成果だと私は感じています。」
続いて、研修・トレーニングを受けた池澤様へ、受講者の視点で振り返っていただきました。先ほど髙城様からは「いろんな想いをもって研修に臨んでいる」とお話がありましたが、池澤様自身は研修の話をどのように受け取っていらっしゃったのでしょうか。
池澤様「私は中途で当社に入社しているのですが、前職も含め商談の型というのを学んだ経験がありませんでした。当社でも入社後の上司のやり方を見聞きして、コピーして実践する、そこに自分なりの補正をしていくというやり方でしたので、単純に商談の型を学べるということに興味がありました。」
当時、ご自身の商談のやり方で課題に感じていた点について伺いました。
池澤様「当時感じていたというよりも今だからこそわかるのですが、ヒアリングが浅いまま提案ばかりしてしまっている商談でした。お客様から言われた内容、お問い合わせいただいた内容のみの表面的なヒアリングのみで、漏れなく深く聞くことができていませんでした。それが結局は受注数に影響してしまっていたと思います。
最初に商談を解析していただいたデータを見ると、相手の話を聞くよりも、自分ばかり一方的に会話していたことが如実にわかりました。会話量でいうと70%以上私が話をしてしまっていました。いかにヒアリングができていないかということを客観的に理解できましたね。」
また、研修の中で、ヒアリングをはじめ営業プロセスごとに様々な講義がありましたが、そのなかで学びになった点、印象的だった点を挙げていただきました。
池澤様「どれも学びでしたが、アイスブレイクの本当の目的を理解できました。もちろんこれまでもアイスブレイクという存在自体は当然知っていましたが、重要視しておらず実施していませんでした。相手への興味関心を示すことや自己開示をしていくことで、そこからどう商談の流れを作り、進行しやすくできるのかが理解でき、その後取り入れることでかなり商談がしやすくなりました。
それから、クロージングが明確にできるようになったことが大きいです。しっかりひとつひとつ明確に期日を切ることができるようになったという自覚があります。」
型を学び、実践を通じてご自身の商談の変化を実感されていらっしゃるようですが、実際に研修を経て業績への影響など定量的な成果としてはいかがだったのでしょうか。
池澤様「実は期間中に営業組織の体制が変わったこともあり、業績の向上というのはまだ目に見えた数字の変化はありません。しかしながら、私個人の商談への意識改革が起きたことや、今はミッションが変わって直接的な営業機会は減ってしまったのですが、自分が学んだことを後輩に伝えることができており、ここから時間をかけて成果に繋がってくるのではと思います。」
髙城様「池澤も先ほど言っていましたが、期日をちゃんと切れるようになったというのは経営側からしても好影響です。結論日に根拠性がなく曖昧だったり、明確に次回アクションが設定できていなかったところから、案件をこちらでしっかり動かせるようになって業績予測が立てやすくなりました。さらに、今回受講していなかったメンバーにもそのような意識が伝播していきました。どうすれば当社を選んでいただけるかというネックの解消や、次回アクションの設定など、共通言語でコミュニケーションがとれるようになったんです。完全に浸透するにはもう少し時間がかかるでしょうが、これは大きな成果と捉えています。」
まず受講生の意識と行動に変化が見られ、それが他の社員へも波及していき、全社の共通言語になったとのこと。成果として数値に表れてくるのはもう少し先になりそうとのことですが、そのぶんインパクトも大きそうだと期待を寄せてくださいました。