■導入の背景|新興勢力の台頭により、シェア争いが熾烈に
同社をはじめ、近年の人材派遣業界における市場の変化について髙城様は次のように仰います。
髙城様「人材業界、派遣業界は変化が激しい業界ではありますが、近年でいうとスポットバイトに代表されるような新興勢力の勢いが増してきていました。もともとはサービス業界を中心に成長されていましたが、コロナ禍を機に当社が強みとする物流や製造の領域へも参入されるようになったんです。各拠点毎の採用費の高騰、取引業者の煩雑化防止といった観点で、クライアントの本社起点で競合の利用を推奨する動きも出てきており、新規商談でのバッティングや、既存案件のリプレイスも増えるという事態に陥り、危機感がありました。」
新規案件の獲得も、稼働スタッフの登録も獲得が鈍化するなか、競合にどう対抗していくべきか。髙城様の当時のお考えを伺いました。
髙城様「いろいろと打ち手を考えましたが、まずは営業力を強化することを第一に、教育から着手することにしました。競合と同じ土俵で勝負するのではなく、自社の強みを尖らせて勝ち抜いていこうと。とすると、システムでマッチングさせることではなく、人を介在させて適切なマッチングを実現することが当社の何よりの価値です。
競合が対応できない、難易度の高い案件を逃さないよう、営業メンバーの育成のためにまずエンSXさんの研修サービス※を利用開始しました。」
派遣、紹介、請負など多様なサービスに加え、労働基準法や派遣法といった知識も必須。しっかりと顧客の要望に対応するヒアリングやプレゼン力の強化のため、まずはエンSXセールスアナリティクスによって案件化率を高める取り組みからスタートさせた同社。その一方で、既存顧客の減少や新規顧客の獲得に向けた短期的な打ち手が見えておらず、重ねて営業強化に向けた施策を検討されます。
髙城様「新規獲得をしていかないと事業の先がないという想いはありつつ、そのリソースが足りていませんでした。当社の営業は1人で商談からコーディネート業務、スタッフフォローまで対応します。既存案件の対応の方が優先度が高くなり、新規開拓への注力が難しいという課題がありました。そんな時に、エンSXで新規開拓支援もしていると紹介してもらい、話を聞いてみることにしたのがきっかけです。」