■導入後の効果|役職者アポ比率が大幅向上。成果・発見・学びをもたらした伴走支援
①定量成果:役職者アポ比率30%から70%へ
そうして開始したテレアポ施策。導入初期はリストやトークスクリプトの整備、運用ルールのすり合わせを進めながら運用していきました。
兒玉様「当初はターゲット設定やKPIの定義を走りながら最適化していく、アジャイルな検証スタイルでのスタートでした。エンSXさんは、定例ミーティングやヒアリングを重ねながら運用改善やトーク内容の調整に丁寧に向き合ってくださいました。『時間をかけて理解しようとする姿勢』や『クライアント視点に立った提案』は営業チームとして非常に助かりましたね。」
議論と改善を重ねる中で、特に成果として現れたのが、Tier1からのアポイント獲得増加と、アポイントにおける役職者比率の大幅な向上です。
兒玉様「はじめのタームでは、当社がもともと整理していたターゲットリスト(Tier1)よりも、エンSXさんから提案された補完的なリストからの方がアポイント獲得数が多い結果になりました。自社で定義したターゲットから成果を出したい考えがあったため、エンSXさんと議論を重ねながら、ターゲット設計やアプローチ方法の見直し、レターストーリーおよびトークスクリプトの改善を進めていきました。
その結果、Tier1からのアポイント獲得が進んだことと、アポにおける役職者比率が大きく向上したことは明確な成果として捉えています。『競合他社に勝つために、どのようなリスクを取るのか』という問いを軸にした議論を重ね、価格訴求や無料トライアルといった一般的な打ち手ではなく『決裁権を持つ方同士で対話をさせていただくことで、より本質的かつスピーディーな課題解決をご提案できる』というメリットを提示し、決裁者レイヤーを直接引き上げるアプローチが奏功しました。また、レターおよびスクリプトを継続的に改善したことも成果に繋がり、アポイント獲得における役職者比率が30%から70%へと大幅に向上しました。」
②想定外の発見:“当たり”のターゲット
プロジェクトを進める中で、当初想定していなかった業界から高い反応が得られることも分かってきたそうです。
兒玉様「特に金融関連の特定業界へのアプローチは“想定外の当たり”でした。この業界はもともとTier1リストに含まれていましたが、実際にアプローチすることで初めて、その手応えの大きさに気づいた“想定外のあたり”だったと捉えています。該当業界はWebマーケティング強化の過渡期にあり、情報収集ニーズが高く、アポイント獲得につながりやすいという発見がありました。一方、狙っていた大規模広告主層は母数が少なく、テレアポ施策との相性やリスト設計の難しさも浮き彫りになりました。」
この検証を通じて、業界特性を踏まえたターゲット再定義や訴求最適化の重要性が明確になりました。

③学びと反省:営業設計そのものを見直す契機に
定性面でも、多くの学びが得られたと兒玉様は振り返ります。
兒玉様「テレアポを最大限活かすには、自社の商材価値や強みをどこまで単純化・言語化できているかが重要だと実感しました。自社内では当たり前になっていた説明が、第三者には伝わりにくい点が可視化され、営業資料や説明方法の見直しにつながりました。また、テレアポでは自社のUSP(Unique Selling Proposition)をどこまで絞り切れるか成果を左右します。競争環境が極めて激しいレッドオーシャン市場においては、当社の多岐にわたる強みを、短い時間の中でいかに相手の課題に合わせて鋭く伝え切るかが重要であり、その言語化が不十分だと案件獲得にはつながりにくいことが分かったことも大きな学びでした。
それから、アポを獲得したチャネルに合わせた商談スタイルが必要だという発見も学びの1つです。従来の商談スタイルから、テレアポに適した商談スタイルへアップデートする必要があることが分かりました。
商談スタイルの使い分けができなかった点は同時に反省部分と考えています。KPI設計や年間計画の重要性、短期成果だけで判断しない姿勢の必要性など、営業施策全体を見直す視点が社内に共有された点も大きな収穫です。」
チャネル特性に応じた商談スタイルの使い分けや、KPI・年間計画を前提とした中長期視点での検証が不可欠であることが明確になり、営業施策全体を見直す伴走支援であったことが、今回の取組みの本質だったといえるでしょう。