新人が育たない営業マネジャーが
無意識にやっている「3つの過干渉」

どうすれば新人は育つのか?

4月が近づくにつれ、多くの会社で新入社員の受け入れ準備が始まります。

「1年目は基礎、2年目は独り立ち、3年目はリーダー候補」

そんな立派な育成計画を掲げている企業も多いでしょう。

しかし現場では、次のような状況がよく起きています。

  • 上司は日々の仕事に追われ、新人を見る時間と余裕がない
  • OJT担当の先輩も育成経験がほとんどなく手探り状態
  • いつ、何を、どのように教えていくかのロードマップがない

そのため例えば商談同行した後に

「もっとヒアリングを深くしたほうがいい」

「話が分かりにくい。もっと簡潔にしよう」

といった場当たり的なフィードバックをするだけで現場教育が終わってしまう等をよく耳にします。

結果、新人はなかなか成長せず、結局はマネジャーの負担だけが増えていくことに。

商談同行、提案書修正、案件フォロー等の業務に追われて

いつまでもプレイヤーから抜けられないという負のループ。

この負のループから抜け出せない原因とは、何なのでしょうか?

一体どうすれば新人を効果的に育てることができるのでしょうか?

遠藤孝幸(えんどう たかゆき)
エンSXセールスアナリティクス
2025年よりエンSXセールスアナリティクスに参画。前職では研修会社にて多くの案件を受注し、営業未経験ながら1年でリーダーに昇進。その後、1社で受講者700名を超える新人研修の企画・設計・運営まで行うプロジェクトを完遂するなど大型案件を次々に成功に導く。
これまでの経験を活かし、もっと営業で活躍できる人を育てたいという想いから、現在はロジカル×心理学の伴走型育成でセールスパーソンの育成に心血を注いでいる。

なぜ負のループから抜け出せないのか?

私自身、新入社員や中途の営業未経験者を多く育ててきた中で

何度も負のループに陥ってきた過去があります。

当時のことを思い返してみると、

「目の前の仕事を終わらせること」を最優先にし、

相手の成長を後回しにしてしまっていました。

プレイングマネジャーにとって、継続的かつスピーディーに成果を出すことは至上命題です。

そのため、つい答えを教え、先回りして手を出してしまいます。

短期的にはこれが最も効率的に見えるからです。

しかし、この短期的な効用だけに頼ったマネジメントは、

後で手痛いしっぺ返しを食らうことになります。

なぜならいつまでも自分が現場で動かなければならず、

マネジメントに専念できなくなるからです。

マネジャーが本来の役割に専念できる環境を作るためには、

新入社員に本当の意味で成長をしてもらわなければなりません。

ここでの成長とは、単に一人で業務を完遂できる能力のことではありません。

「自ら主体的に物事を考え、解を創り出せる自律型セールスパーソン」になってもらうことです。

そのためには、まず「指導」と「育成」を明確に使い分ける必要があるのです。

「指導」と「育成」の決定的な違い

多くのマネジャーは「指導=育成」だと思いがちです。

しかし、この2つは目的も時間軸も大きく異なります。

指導は、今の業務を正しく進めさせるためには必要なことです。

新人にとっては、まず仕事を覚えることが重要だからです。

しかし、指導だけを続けていると次のような問題が起きてきます。

上司が常に答えを出す

部下は指示を待つ

自分で考える習慣が身につかない

結果として「指示がないと動けない新人」が誕生してしまうことに。

新人を本当に成長させるには、一通りの業務手順を覚えさせた後に

指導から育成へシフトする必要があります。

営業マネジャーがやりがちな3つの過干渉

育成フェーズへの移行を妨げる3つの過干渉というものがあります。

ご自身が同じようなことをしていないか、ぜひ確認してみてください。

① 答えを教えすぎる

新人が商談で言葉に詰まったとき。

ヒアリングが浅かったとき。

提案内容が的外れだったとき。

多くのマネジャーは、すぐにこう言いたくなります。

「こう言えばよかったんだよ」

「次はこの質問をして」

最初は正解を教えることが必要です。

しかし、常に答えを与え続けると新人はこう考えるようになります。

「困ったら上司が答えをくれる」

これでは、自分で考える力は育ちません。

商談後のフィードバックでは、いきなり答えを教えるのではなく、例えばこう問いかけてみましょう。

「お客様が一番気にしていたポイントは何だと思う?」

「次に同じ場面があったら、どんな質問をしてみる?」

こうした問いが、新人の思考力を養います。

② 仕事を奪ってしまう

正解を教えたくなるのと同じくらい我慢すべきなのが、仕事を代わりにやってあげることです。

新人の仕事ぶりを隣で見ていると、もどかしくなる瞬間は何度も訪れるはずです。

『あとは私が残りやっておくから』

こう言って済ませていることも多いでしょう。

新人の仕事は遅く、時に不完全です。

「自分がやったほうが早いし正確だ」と感じるのは、経験豊富なマネジャーであればあるほど当然のことです。

しかし、仕事を代わりにやってあげることは相手から経験の機会を奪うことと同義です。

成長に必要なのは、完成度より経験数。

短期的には効率が下がるかもしれません。

しかし、長期的には組織の力を高める投資と割り切りましょう。

③ 失敗を防ぎすぎる

新人が失敗しそうなとき、多くの人は先回りして止めたくなります。

大きなクレーム、契約トラブル、信用を失うミス・・・

もちろん、こうした致命的なリスクは事前に防ぐ必要がありますが

それ以外は成長のための学習機会と捉え、見守る勇気も必要です。

営業は特にそうです。

セールススキルの多くは経験でしか身につかないものだからです。

挑戦 → 失敗 → 振り返り → 改善

この経験サイクルを回した営業は、確実に強くなります。

失敗から得た気づきには、成功体験と同じくらい、本人の意識や行動を変える力があるのです。

まとめ

新人育成で最も重要なのは、仕事を教える能力ではありません。

必要なのは「介入しすぎないマネジメント」です。

新入社員にとって、4月は特別なスタートライン。

自分で考え、行動できる人材へと成長させるためには、この3つの我慢を意識すること。

  • 答えを教えすぎない
  • 仕事を奪わない
  • 失敗を防ぎすぎない

1年後、2年後の先を見据えて自ら考え動けるセールスパーソンになれるよう、成長支援をしていきましょう。

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