■導入の背景|成長戦略には人材育成が不可欠も、計画との乖離が生じていた
石崎様「当社の成長戦略に対して、育成のスピード感が追い付いていないというのがそもそものきっかけです。」
導入当時、どのような事業課題を抱えていらっしゃったのかを伺うと、石崎様は開口一番こう仰いました。
石崎様「成長戦略に大きく舵をきっており、地方を中心に1年に2カ所のペースで拠点を増やしています。そのぶん、社員を育てて各支店を任せていかなければならないわけです。中期経営計画としては、現在の倍近い従業員数までの人員計画も立てています。早い段階で育成に投資していく必要性を感じていました。」
毎年数十名単位での増員を計画していくなかで、当然ながら育成・研修も踏まえた受け入れをする必要があるわけですが、それまではどのように育成を進めていらっしゃったのでしょうか。
石崎様「もともと私達は各媒体社さんに育成を支援してもらっていました。ただ、当社の増員スピードが速いことや、東京だけならまだしも各地方に分散して採用していましたので、それまでのスキームでは媒体社さん側の対応も難しくなってきていましたし、私としてもこれは自社でやっていかねば、と感じるようになったんです。とはいえ体系だった育成体制があるわけではなかったので、私自身が時間を使って育成をしなければいけないかなと、思っていたところでした。」
これまでパートナー企業に委ねていたところから、自社での育成へと切り替えを検討されたとのこと。実は、その背景にはもう一つ経営者としての想いもあったようで、続けて次のようにお話しくださいました。
石崎様「今回受講してもらったのは新卒の世代なんですが、当時は思っていたよりも成長スピードが遅かったんです。この社員たちに、早く成功体験を積ませてあげたくて。やっぱり結果が出ないと自信が持てないですし、仕事にも後ろ向きになってしまう。実際、表情が暗いな、と思うこともしばしばありました。それを早く解消してあげたかったですね。」
経営者という立場ながら、社員1人ひとりの表情や振る舞いから、壁にぶつかっている様子を敏感に感じ取っていらっしゃったとのこと。どうにか解消してあげたい、そんな社員への想いもまた、育成を強化する意思決定の後押しにもつながったようです。