
リストtoアポ率3%を超えるためには、単なる手数ではなく、「複数回アプローチ」を前提とした戦略的な再接触が不可欠です。
単発の架電で成果が出なかったリストに対し、時期や担当者を変え、アプローチを継続することで、初めて商談機会が生まれるケースは少なくありません。
具体的な再接触が必要となるリスト例は以下の通りです。
特に3の「再アプローチ」を成功させる鍵は、「変化」を作ることです。
単に時期を空けるのではなく、顧客に「なぜまた電話してきたのか?」と思わせない、「変化」が生まれたタイミングで再アプローチすることが重要です。
この「変化」は大きく①「顧客の変化」と②「自社の変化」の2つに分類できます。
アプローチのきっかけを顧客側の事情に見出すパターンです。
変化の分類 | 具体的な変化の例 | アプローチ時の視点 |
| 経営層による課題の顕在化、社内でのサービス検討の機運向上、事業計画の変化など。 | 「貴社内で〇〇という課題が顕在化していませんか?」と、外部情報や仮説から課題に切り込む。 |
| 組織変更や異動に伴い、アプローチ対象の担当者が交代する。 | 「ご担当者様が変わられたと伺い、改めてご挨拶と情報提供に伺いました」と、リセットした状態からアプローチできる。 |
アプローチのきっかけを自社側の進展に見出すパターンです。
変化の分類 | 具体的な変化の例 | アプローチ時の視点 |
| 3-1. 導入事例(同業他社の動き):同業他社が導入したという「事実」をネタに、課題・契約背景のストーリーを紹介。 | 「〇〇社様(同業)が導入されました。貴社も同様のお悩みをお持ちではありませんか?」 |
3-2. 活用事例(特定の活用シーン):同業他社の具体的な「活用シーン」を紹介し、同じ課題を持っていないかを確認。 | 「〇〇という活用で成果が出ています。もし貴社でも〇〇のような課題があればお役に立てるかと」 | |
3-3. 成功事例(数値としての成果):具体的な「成功(効能・効果)」を数字で示し、課題解決の可能性を提示。 | 「〇〇社様で●%のコスト削減が実現しました。貴社の現状と比較していかがでしょうか?」 | |
| 期間限定のオプション無料、延長キャンペーンなど、明確な「お得な情報」の提供。 | 「期間限定で〇〇のキャンペーンを実施しております。前回と状況が変わっていませんか?」 |
| 導入企業数、ユーザー数、登録者数などがキリの良い数字を超え、サービスへの信頼性が高まる。 | 「導入社数が〇〇社を超えました。改めて最新の情報をお届けしたく」 |
| 担当営業の変更を機に、新たな視点で再アプローチをかける。 | 「担当が変わりましたので、改めて現状のヒアリングと情報提供をさせていただけませんか」 |
これら8つの「変化」は、すべて再アプローチにおける「Why you, why now」(なぜあなたに、なぜ今連絡したのか)の根拠となります。この根拠が見つかることで、通り一遍ではない「トークスクリプト」を作成することが可能になり、論理的な再TEL(再アプローチ)が実現します。
【実例:人材採用サービス「エン転職」にみる高頻度アプローチの可能性】
例えば、弊社親会社エンの主要サービスである人材採用メディア「エン転職」に置き換えてみると、いかにアプローチの「ネタ」が頻度高く訪れるかが理解できます。
変化の分類 | エン転職に置き換えた具体例 |
| ・退職者が出て、新しい人材が必要になる。 |
| ジョブローテーションなど人事異動は定期的に起こりやすく、コール対象者が変わりやすい。 |
| 同業他社の導入、活用、成功事例は定期的に生まれ、アプローチの強力なフックとなる。 |
| 期間延長や特定オプションの無料化など、複数のキャンペーンが同時期に行われることもあり、頻繁に再接触の機会が生まれる。 |
| 転職登録者が1,000万人を超えるなど、インパクトのある数字が定期的に更新され、サービスの信頼性向上に寄与する。 |
このように、商材が持つ特性や事業活動の変化を組み合わせることで、「変化」のタネは驚くほど高頻度で訪れます。
顧客が検討フェーズに入っていた = 電話したら「ちょうど考えていた」と言われる。(変化の1)それは稀ですので、変化3~6を(自社の営業が)話しやすさと(架電先への)メリットのマトリクスで分け、活用の仕方を考えるとよいでしょう。

顧客(電話先)にとって、メリットに感じやすい。かつ営業もネタとして話しやすいのはキャンペーン。通常〇〇万円が期間限定で●●万円、今なら△名分トライアルで無料! など。
しかし、キャンペーンが打ちづらい商材もあるかと思います。本来のテレアポに立ち返ると...テレアポの意味は「興味喚起」。要は耳を傾けられる話が出来ることが大切です。
そうなると、実は一番用意しやすく話せるのは事例。貴社と「事業内容が近い」×「規模」or「所在地」or etc…。当てはまる会社が必ずあるはずです。
そこに貴社の強みがあります。
かつて私自身もエン転職の営業として、アプローチしたのは年間多くても数百社の企業。数千といった数字ではありません。
「当たれないから」と、漫然と時期を空けて放置されているリストの中には、依然として商談機会のあるリストが埋もれている可能性が極めて高いです。
「8つの変化」をアプローチのトリガーとして活用することで、既存のリストを継続的に再活性化し、リストの枯渇を防ぎながら、貴社の商談機会を最大化できることを確信しています。ぜひ今一度、リストと向き合ってみてください。