


メンバーから意見が出てきたときこそ、リーダーの真価が問われます。ここで絶対にやってはいけないのが、頭ごなしの否定や、正論での論破です。
高めるべきは、意見の正しさをジャッジする意識から、その意見の背景を理解しようとする意識への転換です。
メンバーがその意見に至ったのには、必ず何らかの背景や意図があります。まずは、その思考プロセスに敬意を払うのです。
・感謝を伝える:「意見を出してくれて、ありがとう」
・関心を示す:「なるほど、面白い視点だね。もう少し詳しく教えてもらえる?」
・価値を承認する:「その観点はなかった。おかげで視野が広がったよ」
たとえ最終的にその意見を採用しないとしても、このように真摯に向き合い、尊重する姿勢を見せること。その経験こそが、メンバーの中に「このリーダーは自分の考えをしっかり受け止めてくれる」という信頼を育み、「次も意見を言ってみよう」という意欲に繋がるのです。